絵本づくりのよくある質問|制作・費用・依頼について
絵が描けない場合の進め方、原画やデータの準備、ページ数、費用、販売や公募まで。絵本づくりと出版でよくある質問を、関連する記事と合わせて案内します。
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作る前に
初めて絵本を作ります。何から始めればよいですか?
まず、誰に何を届けたいかを短い言葉にします。子どもに読み聞かせる本、家族に贈る本など、読む場面も考えます。伝えたい出来事や気持ちをメモし、簡単な絵と文章をページに並べてみましょう。最初から原画を仕上げず、紙を折った仮の本で流れを確かめると直しやすくなります。
絵が描けなくても絵本を作れますか?
作れます。家族や知人と共作する方法や、イラストレーターに絵を依頼する方法があります。運営会社では絵本1冊分の作画やイラストレーターの紹介は行っていないため、絵を描く人はご自身で探します。お話と希望する絵の雰囲気を用意し、作画の範囲、修正の進め方、料金、完成した絵を使える範囲を描く人と決めてください。
大人向けの絵本も作れますか?
作れます。絵本の読者は子どもに限りません。日々の暮らし、家族の記憶、詩などを、絵と文章、ページをめくる順序で伝える形もあります。誰にどんな場面で読んでほしいかを決めましょう。販売する場合は、本の内容や読者に合う分類コードを担当者と相談します。
自分で絵本を作れば、絵本作家になれますか?
作品を作り、読者に届ける活動は始められます。商業出版を目指す公募や持ち込み、自分の費用で本にする自費出版では、進め方が異なります。新人賞を目指す作品は応募前に自費出版やSNS公開をせず、毎年の公式要項を確認してください。本を作ることが、商業出版や継続的な仕事を保証するわけではありません。
お話と絵
お話が思い浮かばないときは、どうすればよいですか?
身近な出来事から、心が動いた場面を選んでみます。主人公が何を望み、何に出会い、最後にどう変わるかを短く書き出しましょう。同じ動きのくり返しに変化を加える方法もあります。絵で見せられることを文章で説明しすぎず、声に出して読んで流れを確かめます。
何ページの絵本にすればよいですか?
本文を16・24・32ページなどで仮に割り、無理なく場面がつながるかを比べます。このサイトでは表紙を含めずに本文のページ数を数えます。扉や奥付にも場所が必要です。見返しの扱いは製本方法で変わるため、ページ数をそのまま物語の見開き数に換算せず、依頼先の仕様と合わせて決めます。
文章のない絵本でもよいですか?
絵だけで伝える絵本も作れます。人物の表情、動き、場面の変化を手がかりに、読む人が流れを追えるかが大切です。紙を折った仮の本に絵を並べ、説明を添えずに見てもらいましょう。物語に文章がなくても、書名や作者名、発行情報をどこに載せるかは別に考えます。
原画とデータ
原画はどのくらいの大きさで描けばよいですか?
本の仕上がりと同じ大きさか、縦横の比率を保って一回り大きく描くのが運営会社の案内です。端まで絵を見せる場合は、裁断用の余分な絵である塗り足しも必要です。縮小して使うときの余白や文字の大きさ、見開きの中央に隠れる部分を確認し、描き始める前に寸法を担当者と合わせます。
子どもの描いた絵を絵本にできますか?
描いた絵を読み取って画像データにし、順番を付けて本にする方法があります。子どもの言葉を添える形や、家族でお話を考える形も選べます。絵を切ったり上から書き足したりする前に原本を保管しましょう。本人の希望も聞き、名前や年齢を載せる範囲、凹凸のある作品の受け渡し方法を相談します。
スマホやタブレットで描いた絵でも絵本にできますか?
印刷に必要な大きさと形式で保存できれば使えます。画面で鮮明でも、大きく印刷すると粗く見える場合があります。仕上がり寸法に対して必要な画素数を確認し、描く前に画像の設定を決めましょう。画面の撮影画像ではなく元の作品データを残し、書き出す形式や色の設定は依頼先に確認します。
印刷した色は、画面どおりに出ますか?
画面は光で、印刷は紙とインキで色を見せるため、同じ見え方にはなりません。鮮やかな色や暗い部分は特に差が出ることがあります。紙の種類や表面加工でも印象が変わります。色が大切な作品は本番に近い条件で色を確かめる方法を相談し、内容確認用の校正刷りとの違いも確認してください。
預けた原画は返してもらえますか?
返却の可否、時期、方法、送料は、原画を送る前に担当者へ確認してください。返却される前提で発送せず、預ける作品の一覧と画像の控えを残します。折れやこすれを防ぐ梱包方法、取り扱いに注意が必要な画材、額や台紙を付けたまま送れるかも合わせて相談すると安心です。
本のかたちと費用
絵本を1冊だけ作れますか?
手作りなら、贈り物や試作として1冊だけ作れます。紙に絵を印刷して綴じるなど、用途に合う方法を選びます。運営会社の通常の制作条件は最少16ページ・10部から(10部単位)です。1冊だけの依頼はこの条件の対象外なので、手作りと印刷製本の違いを確認して選んでください。
何部から絵本を作れますか?
運営会社の案内は最少16ページ・10部から(10部単位)です。書店流通は200部から(4コース)で、手元に配る本とは条件が異なります。家族や園に渡す分、自分の保存用、販売用を分けて数えましょう。厚紙絵本など特別な仕様は、対応する部数と費用を別に確認してください。
絵本を本にする費用はいくらですか?
運営会社の料金例では、ソフトカバー A5判・本文カラー 24ページ・流通なし 100部・完全データ原稿・カバーなし・表紙カラーPP加工・装丁は自分で作る・校正刷り1回で約22万円です。2026年9月25日確認の例で、定額ではありません。原画の読み取り、絵や配置の依頼、製本や販売の条件で変わるため、希望する仕様で見積もりを確認します。
絵本の大きさや縦長・横長は、どう選びますか?
絵を見せたい広さと、読む場面をもとに選びます。横へ続く風景なら横長、人物の高さを見せたいなら縦長も候補です。読み聞かせでは離れた場所から絵が見えるか、持ってめくりやすいかも確かめます。希望する大きさで紙を折って試し、原画を描く前に対応する寸法と費用を相談します。
ハードカバーとソフトカバーは、どう選べばよいですか?
硬い表紙のハードカバーと、しなやかな表紙のソフトカバーでは、持ったときの印象や重さが異なります。贈る相手、持ち運ぶ機会、費用を考えて選びます。開きやすさは表紙だけでなく綴じ方にも左右されるため、見開きの中央まで絵を見せたい場合は、製本見本で確かめてください。
赤ちゃん向けの厚いページの絵本も作れますか?
運営会社には厚紙絵本の制作オプションがあります。厚いページ、角を丸くする加工、表面のフィルム加工など、希望する仕様を相談できます。通常の絵本とは部数や費用、ページの数え方が異なるので確認が必要です。加工名だけで丈夫さや安全性を判断せず、対象の読者と使用場面を伝えて見本を確かめます。
販売と賞
作った絵本を書店やAmazonで売れますか?
運営会社では、書店流通やAmazonでの販売を選べます。書店流通は200部から(4コース)です。書店で注文できることと、店頭の棚に並ぶことは異なります。販売を希望する場合は、定価、流通方法、在庫や返品の扱い、手元に残す部数を相談します。販売数が保証される仕組みではありません。
自費出版した絵本で賞に応募できますか?
講談社絵本新人賞は、自費出版やSNS公開済みの作品を応募不可としています。一方、刊行本を対象とする賞は、その年の要項次第です。著者が応募する形式かも確かめます。出典:新人賞の公式要項(2026年9月25日確認)。要項は毎年変わるため、必ず公式で確認してください。
依頼について
絵本の著作権は誰のものになりますか?
原則として、文章や絵を創作した人に著作権が生じます。絵を依頼して料金を払っても、それだけで権利が依頼者へ移るわけではありません。共作や作画依頼では、著者名の表記、本への掲載、宣伝への使用、増刷や電子版での利用を事前に話し合います。出版会社との契約でも権利の扱いを確認してください。
依頼してから完成まで、どれくらいかかりますか?
運営会社の目安は、著者校正の終了後、約30日で完成です。著者校正とは、著者が印刷前の紙面を確認して直す作業です。申し込みからの日数ではなく、その前に原稿整理や作画、配置、確認と修正の時間が必要です。贈りたい日や行事が決まっている場合は、原稿の状態とともに伝えて日程を相談します。
原稿が完成していなくても相談できますか?
構想やお話だけの段階でも、相談したい内容を整理して問い合わせることができます。想定する読者、絵や文章の進み具合、希望する本の形、届けたい時期を伝えます。作画や配置を依頼したい場合は、その範囲も分けて相談しましょう。未完成の部分が多いほど、仕様が固まった後の見積もり確認が大切です。
絵本の依頼先を選ぶときは、何を比べればよいですか?
絵の読み取り、文章や絵の配置、色の確認、印刷製本、販売のうち、どこまで頼みたいかを整理します。同じ寸法や部数で見積もりを取り、修正や校正の範囲、追加料金、原画やデータの返却条件も比べましょう。絵本の制作見本を手に取り、開き方や色、文字の読みやすさを確かめます。