開いた絵本の見本と色見本、紙見本、見積もりのメモ

この記事の要点

料金例は条件をそろえて読みます。印刷製本に加え、原画の取り込みやレイアウト、色校正、流通の費用を確認しましょう。自動見積もりでは「絵・写真中心の本」を選び、未定の仕様は相談できます。

公開料金例は金額と前提の仕様を一緒に見ます

絵本を本にする費用は、作りたい本と依頼する作業によって変わります。お手軽出版ドットコムの公開料金例は、次の条件で示されています。「約」を含めた金額は目安の例であり、すべての絵本に当てはまる定額ではありません。

料金例金額前提の仕様
格安で約22万円ソフトカバー A5判・本文カラー 24ページ・流通なし 100部・完全データ原稿・カバーなし・表紙カラーPP加工・装丁は自分で作る・校正刷り1回
よくある形で約70万円ハードカバー B5判・本文カラー 24ページ・Amazonで販売 300部・手描きの原画・スキャニング13点・レイアウトを依頼・装丁は自分で作る・校正刷り2回
色校正付き約106万円ハードカバー B5判・本文カラー 24ページ・注文のみ対応(書店流通) 500部・レイアウトを依頼・装丁デザインを依頼・校正刷り2回・本色校 全ページ

この表は、A5からB5にするといくら増えるかを示すものではありません。上製本か並製本か、部数、原画の取り込み、装丁や流通の条件も同時に変わっています。自分の希望に近い例を入口にして、違う項目を洗い出します。

判型・ページ数・部数・製本で印刷費が変わります

判型は本の大きさ、上製本は硬い表紙のハードカバー、並製本は柔らかな表紙のソフトカバーです。大きな絵を見せたい、持ち歩きたいなどの目的から候補を決めます。費用を抑えるための変更でも、読者の見やすさを損なわないかを確認してください。

ページ数とカラーの範囲も見積もりに関わります。通常の絵本では表紙を除く本文のページ数を伝え、扉や奥付をどこへ入れるか整理します。部数は配布予定から考え、単価を下げる目的だけで増やさないようにします。

紙の種類、表紙の加工、綴じ方によっても費用が変わります。本のかたちを考えながら、変えられない条件と、予算に応じて調整できる条件を分けておくと比較しやすくなります。

原画の状態と依頼範囲で制作費が変わります

完全データ原稿は、そのまま印刷できる状態に整えたデータです。絵の画像だけがある状態とは違います。文字の配置、ページ順、仕上がり寸法などの調整が必要なら、本文レイアウトの作業を見積もりに含めます。

手描き原画は、スキャニングで画像にする作業が必要です。原画の大きさ、枚数、凹凸の有無を伝えます。文章だけができている場合は、イラスト制作をどこまで頼むかも整理します。見開きの絵と小さな挿絵を同じ条件と考えないことが大切です。

スキャニングの原画サイズカラー・税込モノクロ・税込
A5以下カラー 1,100円モノクロ 880円
A4以下カラー 1,650円モノクロ 1,100円
A3以下カラー 2,200円モノクロ 1,650円

スキャニングの条件は「1枚あたり。A3より大きいものは相談。凹凸のある作品は受けられない場合がある」です。次のイラスト料金は「B6サイズ以下。それより大きいサイズは問い合わせ」という条件なので、絵本全体の作画費とは分けて読みます。

イラスト制作税込料金
モノクロイラスト4,400円/1点
カラーイラスト11,000円/1点

色校正と紙の校正刷りは別の費用です

校正刷りはプリンターで出力するため、実際の印刷の色とは異なります。文字や配置を紙で確認したいのか、本番の色を確認したいのかを先に決めます。色にこだわる場合は、本色校の範囲と回数を相談してください。

色校正の条件税込料金
本色校:A5 カバー・表紙と本文16ページ132,000円
本色校:B5 カバー・表紙と本文16ページ242,000円
デジタルプルーフカバーのデジタルプルーフ 5,500円+送料550円
校正刷りの項目税込料金
モノクロ1ページ 22円
カラー1ページ 44円
カバー・表紙550円
送料550円

同社では「本文の著者校正は何度でも無料(紙の校正刷りは有料)」と案内しています。無料の著者校正と、有料の紙の出力を混同しないようにします。料金例に含まれる校正刷りの回数や、追加で頼む場合の費用も確認しましょう。

流通と納品後の費用も予算に含めます

家族へ直接渡す本と、書店やAmazonで販売する本では準備が異なります。料金例の「Amazonで販売」と「注文のみ対応」は流通条件が違います。販売方法で希望を整理し、契約するコースを確認します。

納品先や発送方法、著者の手元に置く在庫も決めておきます。配布用の梱包や送料など、出版の見積もりに含まれない支出があるかも確認してください。予算を決めるときは、売上が得られることを前提に差し引かず、まず支払う総額を把握します。

自動見積もりは「絵・写真中心の本」を選びます

自動見積もりでは、出版タイプ「絵・写真中心の本」を選びます。判型、本文ページ数、部数、製本、カラーの範囲を整理し、手描き原画かデータか、レイアウトを依頼するかも伝えましょう。

仕様を変えて比較するときは、変更した項目を記録します。分からない項目を推測で埋めるより、原画やページ割りの状態を説明して相談する方が見積もりを具体的にできます。最後に、税、送料、追加修正、支払いの時期を見積書で確認します。

出典・参考

自分の仕様で、費用を確かめる

自動見積もりは出版タイプ「絵・写真中心の本」を選ぶ。原画の取り込みやレイアウトの依頼範囲も合わせて相談できます。