この記事の要点
賞によって、自費出版した本の扱いと応募する人の条件が違います。未発表の新人賞を目指すなら、出版やSNS公開の前に要項を確認しましょう。ここでの確認日は2026年9月25日です。
自費出版した本が応募できるかは賞ごとに違います
本を刊行してから応募できる賞と、未発表の原稿を求める公募があります。また、著者が応募する仕組みではなく、委員会が刊行本から選ぶ賞もあります。「絵本の賞」という名前だけで応募の可否を判断しないことが大切です。
確認日:2026年9月25日。要項は毎年変わります。応募する年度の条件を必ず公式で確認してください。 以下は確認した回の情報であり、次回も同じ日程や条件になるとは限りません。
| 賞・公募 | 自費出版した本・作品の扱い |
|---|---|
| けんぶち絵本の里大賞 | ISBNのある刊行本も対象になり得ます。刊行期間などの条件を確認 |
| 講談社絵本新人賞 | 自費出版した作品は応募不可。SNSなどで公開した作品も不可 |
| 講談社絵本賞 | 刊行本が対象。一般公募の応募要項は確認できていません |
| 日本絵本賞 | 著者が応募する形ではありません |
| 日産 童話と絵本のグランプリ | 現在は募集していません。再開時期未定 |
| ボローニャ国際絵本原画展 | 本の賞とは別の原画の公募。刊行時期などの条件を確認 |
| ボローニャ・ラガッツィ賞 | 自費出版の本と著者自身による応募は不可 |
「対象になり得る」は、条件を満たせば必ず受理・選考されるという保証ではありません。完成した本を送る前に、対象となる形と提出物を確かめます。
けんぶち絵本の里大賞は刊行期間と本の形を確認します
第36回は、2025年4月1日から2026年3月31日までに日本国内で出版された絵本が対象です。作家の国籍、プロ・アマ、翻訳かどうかは問いません。ISBNのある自費出版の刊行本も対象になり得ますが、電子書籍、手づくり絵本、過去応募作品の改訂版は除かれます。
応募は作品ごとに2冊を郵送する方法で、募集期間は2026年6月1日から20日でした。この回の募集は終了しています。選考は「剣淵町絵本の館」の来館者による投票です。受賞時には、原画展への原画借用への協力が求められます。
手作りの見本と出版された本の区別を確かめ、第36回の公式要項を参考にしてください。次の回へ応募するときは、その回の対象期間を確認します。
講談社絵本賞は刊行本を対象とする賞です
講談社絵本賞は、講談社出版文化賞の絵本賞部門を引き継ぎ、第50回に当たる2019年から現在の名称で続く賞です。刊行された絵本が対象で、次に紹介する講談社絵本新人賞とは別の賞です。
一般公募として著者が応募する要項は確認できていません。そのため、自費出版すれば応募できる賞としては案内しません。刊行本の賞を調べることと、新人として原稿を応募する先を探すことを分けて考えましょう。
日本絵本賞は著者が応募する形の賞ではありません
日本絵本賞は、全国学校図書館協議会による、年間に日本で出版された絵本から選ぶ賞です。絵本委員会が候補を選び、最終選考委員が決定します。大賞、日本絵本賞、翻訳絵本賞があります。
著者が自分の本を応募する形ではありません。自費出版の本を送れば審査に参加できる、と考えないようにします。日本絵本賞の公式案内で賞の仕組みを確認し、作品を募る公募との違いを理解します。
日産 童話と絵本のグランプリは現在募集していません
主催は大阪国際児童文学振興財団です。日産自動車は2025年7月1日に協賛を見送る旨を告知し、第42回に当たる2025年の募集は延期されました。再開時期は未定です。
2026年9月時点では、現在は募集していないものとして案内します。古い応募案内にある日程を使って送らず、日産自動車の公式告知と、その後の主催者による案内を確認してください。次回の締め切りを推測して予定を立てないようにします。
ボローニャ国際絵本原画展とラガッツィ賞は応募対象が違います
ボローニャ国際絵本原画展は、イラストレーターが原画を応募する展覧会です。2027年展は、共通するテーマの作品5点をデジタルで応募します。未発表、または2025年1月1日以降に刊行された作品が対象で、AIツールの使用は不可です。
受付は2026年7月28日から10月26日です。生年月日による応募資格や参加費などもあるため、原画展の公式要項を必ず確認します。自費出版した本そのものを送る賞とは区別してください。
ボローニャ・ラガッツィ賞は、出版社だけが応募できる刊行本の賞です。自費出版の本や著者自身からの応募は受け付けません。ラガッツィ賞の公式要項で、原画展と取り違えていないか確かめます。
講談社絵本新人賞を目指すなら出版前に要項を読みます
第47回は、幼児・児童向けの未発表の創作絵本を対象としています。ホームページやSNSで公開した作品、自費出版した作品は応募できません。新人賞を目指すなら、応募前に自費出版やSNS公開をしないようにします。
応募できる制作経験や、扉と見開きの構成、原稿の寸法にも条件があります。第47回の受付は2026年5月18日から29日までで、終了しています。公式要項を確認し、次回の条件が公表されたら改めて読んでください。
先に本として配る計画と、未発表の作品として応募する計画は、同じようには進められません。絵本作家を目指す方法と合わせ、制作を公開する前に進み方を決めましょう。