大きさや形の違う絵本が並んだ様子

この記事の要点

文字や配置を見る校正刷りと、色を見る色校正は目的が違います。画面と印刷の色を完全に同じと考えず、大切な場面を紙で確かめましょう。鮮やかな色を重視する場合も、本色校の併用を相談します。

RGBの画面とCMYKの印刷では色の作り方が違います

RGBは赤・緑・青の光で色を表す方式です。画面自体が光るため、明るく鮮やかに見える色があります。CMYKはシアン・マゼンタ・イエロー・黒のインクで色を表す方式です。印刷では紙に反射する光を見るため、画面の印象がそのまま再現されるとは限りません。

画面の明るさを上げて描いた絵が、紙では暗く感じられる場合もあります。原画をスキャンした時点、画像を調整した時点、紙へ印刷した時点で見え方が変わることを知っておきます。

入稿前に自分で色の方式を変えるべきかは、印刷方法によります。元のRGBデータを残し、依頼先の指定を確認してから処理します。デジタル原稿の準備では、仕上がりの大きさで画像を確かめることも大切です。

校正刷りは文字と配置を確認するために使います

校正は、印刷前の原稿を見て誤りや直したい点を確認する作業です。紙の校正刷りなら、文字の大きさ、ページ順、絵の切れ方などを実寸で見られます。ただし、お手軽出版ドットコムの校正刷りはプリンター出力なので、実際の印刷とは色が異なります。

校正刷りの項目税込料金
モノクロ1ページ 22円
カラー1ページ 44円
カバー・表紙550円
送料550円

校正刷りで赤みが気になっても、その出力だけを基準に元の絵を大きく修正するのは避けます。色の確認をしたいことを担当者へ伝え、どの校正方法が必要か相談してください。

本色校とデジタルプルーフは確認できる範囲を聞きます

本色校は、本番に使う紙や印刷条件で色を確かめるための校正です。原画の淡い部分、肌の色、暗い場面など、気になる箇所を担当者と共有して確認します。紙や表面加工も、見え方に関係します。

本色校の条件税込料金
A5 カバー・表紙と本文16ページ132,000円
B5 カバー・表紙と本文16ページ242,000円

デジタルプルーフは、専用の出力で印刷の色に近づけて確認する方法です。同社の案内は「カバーのデジタルプルーフ 5,500円+送料550円」です。本色校と同じ工程ではないため、紙の質感や加工後の見え方まで何を判断できるかを確認します。

料金表は記載された範囲の例です。本文全体を確認したい場合や、修正後に再度出力したい場合は、対象ページと追加費用を見積もります。色校正の案内で希望する範囲を相談できます。

広演色・高精細印刷は鮮やかな色を見せる選択肢です

広演色・高精細印刷は、色の再現範囲や細かな表現を広げるための方法です。お手軽出版ドットコムでは、鮮やかなピンク・紫・青などを出しやすい印刷として案内しています。通常の印刷では沈みがちな色を重視する場合に検討します。

画面のすべての色がそのまま出るという意味ではありません。この方法ではRGBでの入稿が案内されており、同社は本色校の併用を強く推奨しています。原稿の色を先に変換せず、広演色・高精細印刷の条件を確認します。

蛍光色や金銀のきらめきは、画面や原画の印象を通常のカラー印刷だけで表しきれない場合があります。表紙の箔押しなども含め、どの部分をどのように見せたいかを相談してください。

色校正付きの料金例は仕様全体で読みます

料金例「色校正付き」は約106万円です。前提はハードカバー B5判・本文カラー 24ページ・注文のみ対応(書店流通) 500部・レイアウトを依頼・装丁デザインを依頼・校正刷り2回・本色校 全ページです。色校正だけの料金ではなく、製本、部数、流通などを含む出版の例として読みます。

色を見るときは、原画と出力を同じ場所で比べます。明かりが変わると色の印象も変わるため、気になった箇所を言葉と位置で記録します。「全体を明るく」だけでなく、「夜の場面の人物が背景に埋もれる」などと伝えると意図を共有しやすくなります。

修正を終えたら、文字や絵の位置も再確認します。色の調整で細い線が見えにくくなったり、文字との明るさの差が小さくなったりする場合があります。用紙の選び方と合わせて、最終的な見え方を判断しましょう。

出典・参考

紙と製本は、見本を手に取って

画面だけでは分からない紙の手触りや本の開き方を、紙見本と資料で確かめましょう。