水彩絵の具と筆で絵本の原画を描いている手元

この記事の要点

絵を描く人は、家族・知人か、自分で探したイラストレーターになります。依頼する絵の内容と大きさ、修正や納期、権利と名前の表記を先に共有しましょう。

絵を描く人を見つけて、文章と絵の役割を分けます

絵が描けないからと、絵本作りを諦める必要はありません。自分が文章を担当し、絵は家族や知人と分担する方法や、自分で探したイラストレーターに頼む方法があります。なお、運営会社のお手軽出版ドットコムでは、絵本1冊分の作画や、イラストレーターの紹介は行っていません。本にする段階では、完成した絵のスキャニングやレイアウト、印刷製本を頼めます。

相談の前に、読んでほしい相手、あらすじ、特に絵で見せたい場面をまとめます。上手な下絵は必要ありません。棒人間や言葉による説明でも、誰がどこで何をしているか、どんな気持ちかを伝えられます。絵の担当者に考えてほしい部分と、自分で決めている部分を分けて書きます。

お話の長さだけから、絵の枚数や本のページ数は決まりません。同じ文章でも、見開きいっぱいに描く場面と、小さな絵で進める場面では必要な作業が変わります。ページ割りを仮に作り、文章と絵の役割を相談するところから始めましょう。

家族との共作も担当と確認方法を先に決めます

家族や知人に絵を頼む場合は、得意な描き方を生かせる題材かを一緒に考えます。普段の絵をそのまま使える場合もあれば、同じ主人公を場面ごとに描くための準備が必要な場合もあります。完成した絵だけでなく、描き続けられる方法を話し合います。

文章を直す人、絵を描く人、ページに配置する人、最後に内容を確認する人を決めます。変更の希望はどこへまとめるかも共有します。家族だから言わなくても伝わると考えず、表情や場面の意図を言葉と簡単な図で確認しましょう。

無償の協力でも、絵を使う範囲や名前の表記は話し合っておきます。家族用の本として始めてから販売することになった場合は、改めて意向を確かめます。子どもの作品を使うときは、本人と保護者の了解、原画の扱いも原画の記事に沿って整理します。

依頼前に画風・枚数・修正回数・納期を共有します

依頼内容は、絵の雰囲気だけでなく、完成までの進め方も含めてまとめます。「やさしい絵」という言葉は人によって違うため、線は柔らかいか、背景をどこまで描くか、人物の表情をどう見せたいかを具体的にします。他の作品を参考にするときも、特定の絵やキャラクターをそのまま再現する依頼は避けます。

決めること共有する内容
読者と雰囲気対象年齢、読む場面、伝えたい気持ち
画風と色線の描き方、色の印象、背景の描き込み
枚数と大きさ見開き、片ページ、小さな挿絵、表紙の区別
修正回数と範囲ラフと仕上げで直せる内容、追加費用になる変更
納期と確認日原稿を渡す日、ラフを見る日、完成データを受け取る日
権利と名前本や宣伝で使う範囲、文と絵の名前の載せ方

主人公の服装や持ち物、変えてほしくない場面も記します。一方で、構図などを絵の担当者へ任せたいなら、その範囲を伝えます。決めた内容を文書で残すと、途中の変更も双方で確認できます。

表紙や挿絵の1点だけなら、イラスト作成のオプションがあります

お手軽出版ドットコムには、表紙や挿絵を1点単位で頼めるイラスト作成のオプションがあります。絵本1冊分の作画を引き受けるものではありません。料金は税込の単価で、対象サイズの条件は「B6サイズ以下。それより大きいサイズは問い合わせ」です。

イラストの種類料金
モノクロイラスト4,400円/1点
カラーイラスト11,000円/1点

これはB6サイズ以下のイラスト1点の単価です。料金の確認日は2026年9月25日です。本文の絵をまとめて描いてもらう場合は、家族・知人やイラストレーターと、絵の大きさと点数、背景の量、修正回数、支払いの条件を直接決めます。

作画の費用とは別に、完成した絵を本にする費用がかかります。原画のスキャニング、文章と絵を紙面に配置する作業、表紙のデザイン、印刷製本のどこまでを依頼するかを整理し、費用の記事で全体を見通しましょう。

権利と名前の表記は作画を始める前に決めます

絵を依頼したからと、完成した絵をどんな目的にも使えると考えないようにします。本への掲載、販売、増刷、電子版、宣伝への掲載など、予定する使い方を伝えます。表紙用に切り抜く、色を変える、別の媒体へ使う場合の扱いも確認します。

著作権を誰が持つか、利用をどこまで認めるか、変更する際に誰へ確認するかを整理します。完成画像だけを受け取るのか、編集できるデータや手描き原画も受け取るのかは別の確認事項です。細かな扱いは著作権と共作・依頼の注意点へつなげます。

名前の表記も、文と絵をそれぞれどう載せるか、表紙・扉・奥付のどこへ置くかを決めます。本名か活動名か、文字の表記を含めて確認しましょう。作画担当者が制作実績として絵を公開する場合の時期や範囲も共有し、公募へ出す作品なら未発表条件を先に確認します。

ラフで方向を合わせてから完成した絵を確認します

最初のラフでは、細かな塗りより、主人公の見た目、構図、文章を置く場所を確認します。場面ごとに人物の特徴が変わっていないかも見ます。全場面を仕上げてから方向を変えると修正が大きくなるため、進める前に確認する段階を決めておきます。

修正の希望は、場所と理由を具体的に伝えます。例えば「もっと楽しそうに」だけでなく、「ここは初めて友達に会う場面なので、相手を見る表情にしたい」と説明します。希望をまとめて渡し、担当者からの提案も見ながら決めます。

完成した絵は、単独の画像だけでなく文章を置いた紙面で確認します。ページ順、文字との重なり、端やノドの見え方をダミー本で点検します。修正が終わった版を双方で確認し、使用条件と名前の表記を最終原稿へ反映して本にする工程へ進みましょう。

この記事に関する質問

絵本1冊分の絵を運営会社に描いてもらえますか?

お手軽出版ドットコムでは、絵本1冊分の作画やイラストレーターの紹介は行っていません。表紙や挿絵を1点単位で頼めるイラスト作成のオプションはあります。本文の絵は、家族・知人との共作か、自分で探したイラストレーターへの依頼で用意します。

出典・参考

ページの並びと、原画の大きさを確かめる

ツールで構想を形にしたら、依頼先の原画の作り方も確認しましょう。