開いた絵本の見本と色見本、紙見本、見積もりのメモ

この記事の要点

まず配る相手と必要な冊数を書き出し、決まった配布先と希望段階の相手を分けます。印刷単価だけで部数を増やさず、在庫と発送も考えましょう。販売する場合は流通の最少部数を別に確認します。

部数は配る相手のリストから決めます

印刷部数は、同じ本を何冊作るかということです。まず、すでに渡したい相手が決まっている分を書き出します。家族に渡す本、自分の保存用、園や教室で使う本など、目的を分けると重複を見つけやすくなります。

「興味を持ってくれるかもしれない人」は、受け取りが決まった人とは別に記録します。贈り物と販売用も分けます。売れる見込みだけで部数を積み上げず、実際に届ける相手から考えることが大切です。

配布先リストに書くこと先に確認すること
家族・友人宛先、必要冊数、渡す方法同居の家族で重複していないか
園・教室利用する場所、担当者読み聞かせ用か持ち帰り用か
図書館相談先、受け入れの返答寄贈を受け付ける方針か
イベント配布用と販売用の区分出展条件と会場への搬入方法

冊数を決める際は、著者や共作者の手元に残す分も忘れずに入れます。連絡先をまとめたリストは、配布後も他人へ不用意に共有しないよう管理してください。

最少部数と作りたい仕様は一緒に確認します

お手軽出版ドットコムの一般的な案内は「最少16ページ・10部から(10部単位)」です。家族や身近な相手へ渡す少部数の本も相談できます。ただし、厚紙絵本など特殊な仕様まで同じ条件で作れると考えず、希望する製本で確認します。

同社の印刷方法は「オフセット印刷。少部数向けにオンデマンド印刷も選べる」と案内されています。オンデマンド印刷は、少部数に対応する選択肢です。紙、判型、綴じ方の希望によって選べる範囲が変わるため、部数と仕様を別々に決めないようにしましょう。

本当に手元の贈り物だけを作りたい場合は、手作り絵本も候補です。制作部数の多さで価値が決まるわけではありません。届ける目的に合う方法を選びます。

書店流通を希望する場合は必要部数が変わります

同社では「書店流通は200部から(4コース)」と案内されています。家族に配る分だけの少部数出版とは条件が違います。書店やAmazonで購入できるようにしたい場合は、販売方法と合わせて検討します。

流通用にどれだけ預け、著者の手元へどれだけ納品するかを担当者と確認します。注文を受けられる仕組みを用意することと、実際に売れることは別です。配布予定の分と販売用の在庫を混ぜずに管理すると、残りを把握しやすくなります。

増刷が必要になったときの連絡方法、在庫の確認方法も尋ねておきます。売上を見込んで最初から大量に作るより、保管と追加制作の条件を理解したうえで決めることが大切です。

園・教室・図書館への寄贈は受け入れを確認します

園や教室で使ってほしい場合は、対象年齢、内容、判型、使う場面を担当者へ伝えます。読み聞かせで共有する本なのか、子どもが手に取る本なのかによって必要な冊数も変わります。

図書館への寄贈は、各館の方針に従います。送れば必ず蔵書になるとは限りません。受け入れの可否や必要な手続きを相談してから、部数と発送の予定へ反映します。読み聞かせと寄贈で、伝えておきたい内容を整理できます。

イベントでは、来場者数をそのまま必要部数と考えないようにします。持ち込む量、会場での保管、残った本を持ち帰る方法まで決めます。配布した相手や販売した冊数を記録し、次回の判断材料にしましょう。

増刷と在庫の置き場所を先に考えます

増刷は、同じ本を追加で印刷することです。原稿や表紙データをどのように保管するか、同じ紙や製本で再制作できるか、費用と期間を依頼先へ確認します。初回と同じ単価や日程になるとは限りません。

内容を直したい場合は、修正箇所をまとめてから相談します。販売中の本なら、登録情報の変更が必要かも確認してください。在庫が完全になくなる前に検討できるよう、残部数と配布予定を定期的に見直します。

保管する場所には、箱を置ける広さだけでなく、取り出しやすさも必要です。湿気や直射日光を避け、家族の生活動線をふさがない場所を考えます。納品時の箱数や重さは、仕様が決まった段階で尋ねると見通しを立てやすくなります。

部数を増やすときは、印刷費の差だけでなく、保管や発送の負担も比べます。費用の記事を参考に、配布予定と手元に置ける量から見積もりを調整しましょう。

出典・参考

自分の仕様で、費用を確かめる

自動見積もりは出版タイプ「絵・写真中心の本」を選ぶ。原画の取り込みやレイアウトの依頼範囲も合わせて相談できます。