開いた絵本の見本と色見本、紙見本、見積もりのメモ

この記事の要点

1冊だけ作るなら、贈る相手と残したい形に合う方法を選びます。手作りの本は読み心地を試す見本にもなります。販売や賞への応募を考える場合は、制作方法と公開の条件を先に確認しましょう。

1冊だけ贈るなら手製本やコピー本も選べます

家族への贈り物や自分の記念に、手作りの絵本を残す方法があります。手製本は、紙を折る、貼る、綴じるといった作業を自分で行うことです。材料や構造を選べる一方、乾燥や仕上げ、丈夫さの確認まで自分で行います。

コピー本は、原画やデータを複写・印刷し、それをまとめる作り方です。原画を手元に残しながら本の形を試せます。家庭のプリンターやコピー機で出せる用紙の大きさ、両面印刷の向き、余白を確かめて進めましょう。

子どもと一緒に作る場合は、はさみや綴じる道具、接着剤を誰が扱うか決めます。完成後も、紙の端や綴じた部分、貼った部品が読者の使い方に合うかを確かめます。見た目が市販の絵本に似ていても、同じ構造や強さとは限りません。

フォトブックは絵と文章の配置条件を確かめます

フォトブックは、画像などを決められた仕組みで配置して注文する方法です。絵を画像にして入れることも考えられますが、使える判型やページ数、紙、文字の置き方はサービスごとに違います。

作り方自分で準備すること選ぶ前に確認すること
手製本原稿、紙、表紙、綴じる材料開き方、乾燥、仕上げの手順
コピー本出力用の原稿、綴じる方法表裏の向き、端の余白、発色
フォトブック絵の画像、文章、配置テンプレートの制約、注文条件
印刷製本入稿原稿または制作の指示最少部数、校正、紙と製本の仕様

見開きに広がる絵は、中央の綴じ目に大切な部分が隠れないか確認します。画像を自動配置する機能を使う場合も、絵の端や文字が切れていないかを、自分で各ページ見直してください。

手作りでは紙の見本からめくり方を試します

最初から原画を切ったり貼ったりせず、複写した絵で小さな見本を作ると直しやすくなります。表紙、最初の場面、物語の終わり、裏表紙まで並べ、声に出して読みます。文が途中で不自然に途切れないか、めくった先の絵が意図どおりに見えるかを確かめます。

紙を折って作るときは、綴じた後のページ順を先に試します。画面で並んでいる順と、折るために紙へ印刷する順が一致するとは限りません。白い紙に場面名を書いて折り、完成した形を確認してから出力します。

表紙を付けるときは、開閉を妨げないかを見ます。接着した部分が十分に落ち着く前に無理に開かず、使う材料の説明に従います。絵を貼る位置や紙の厚さも、本が閉じるかどうかに関わります。

印刷製本へ進むときは原画と文字を整理し直します

手作りの本を複数の相手へ届けたくなったら、同じ原稿から印刷製本する方法を検討できます。お手軽出版ドットコムの一般的な案内は「最少16ページ・10部から(10部単位)」です。手作りした本だけを渡せば、同じ仕様で再現できるとは限りません。

できれば貼り込む前の原画や画像を保存しておきます。本になった状態を撮影すると、影やゆがみ、綴じ目の隠れが画像に入ることがあります。元の原画、文章、ページ割り、手作りの見本を対応させて用意すると、意図を伝えやすくなります。

判型が変わるなら絵の縦横比を確認し、端まで印刷するための塗り足しを整えます。手作りで使った紙と印刷用紙は、色や手触りが異なる場合があります。原画の準備と用紙の選び方を参考に、依頼先へ相談します。

賞へ応募したいなら手作りと刊行本の条件を先に見ます

けんぶち絵本の里大賞は、手づくり絵本を対象外にしています。確認した第36回の条件では、電子書籍や過去応募作品の改訂版も除かれます。手作りの本を完成させれば応募できる、と考えないようにしてください。公式要項で対象を確かめます。

反対に、未発表の作品を求める公募では、自費出版やSNSでの公開をすると応募できなくなることがあります。講談社絵本新人賞では、公開済みや自費出版済みの作品は応募できません。目指す賞があるなら、配布や公開の前に条件を読みます。

この応募条件の確認日は2026年9月25日です。要項は毎年変わるため、応募する年度の公式情報を必ず確認してください。絵本の賞と公募で、手作りの見本、刊行された本、応募用の原画の違いを整理してから進めましょう。

出典・参考

自分の仕様で、費用を確かめる

自動見積もりは出版タイプ「絵・写真中心の本」を選ぶ。原画の取り込みやレイアウトの依頼範囲も合わせて相談できます。