この記事の要点
本文ページ数と、お話に使えるページ数は同じではありません。表紙・見返しを分け、扉・奥付・白ページも含めて並べます。見開きの組とめくる位置を確認してから、原画の枚数を決めましょう。
本文ページ数には表紙と見返しを含めません
お手軽出版ドットコムで絵本のページ数を考えるときは、表紙を除いた本文のページ数で数えます。表紙の表側と裏側、背の部分を本文へ足すことはしません。見返しは、表紙と本文の間にある紙で、本文とは別に扱います。製本方法によって見返しがない形もあります。
紙の枚数とページ数も別です。紙は表と裏に面があり、ページはその面ごとに数えます。ページ番号を印刷しなくても、本文の中にある白い面はページ数に含まれます。絵の描かれた面だけを数えると、見積もりや原画の指示と食い違う原因になります。
例外として、厚紙絵本の公開仕様には「表紙・裏表紙を含む22ページ」という表記があります。これは通常の本文ページ数とは数え方が違います。厚紙絵本を選ぶ場合は、その仕様の数え方を確認してください。
16・24・32ページが多くても固定の決まりではありません
絵本では16・24・32ページといった構成を見かけます。印刷や製本では、複数のページをまとめて印刷し、折って重ねる作り方があるため、作業しやすいまとまりがページ数に関係します。ただし、すべての絵本が同じ単位で作られているわけではありません。
印刷でいう「台」は、まとめて扱う印刷の単位です。何ページがまとまるかは、印刷方式、紙の大きさ、本の大きさなどで変わります。「印刷の1台は必ずこのページ数」と考えず、候補のページ数が希望する製本に合うかを確認します。
先にページ数だけへ物語を押し込むと、説明が詰まったり、意味のない場面が増えたりします。まず必要な場面を並べ、その後で本文の候補に当てはめます。収まらないときは、似た場面をまとめる、めくりで見せたい場面を残すなど、読者の体験から調整しましょう。
本文は片ページで始まり片ページで終わる並びです
通常の本文は、最初の片ページの後に見開きが続き、最後の片ページで終わる並びになります。左綴じなら最初の本文は右側、右綴じなら左側です。絵の原稿を順に置くだけでは、実際に向かい合うページの組を間違えることがあります。
最初と最後の片ページは、白紙や見返しと向かい合って見える場合がありますが、相手側まで本文として自由に使えるとは限りません。本文とは別の部分へ絵を入れたい場合は、仕様と制作範囲を確認します。綴じ方向は文章の縦書き・横書きとも関係します。
この並びがあるため、「32ページなら物語を16見開き描ける」とは考えません。片ページの使い方に加えて、扉や奥付にどこを使うかでも、物語のための面が変わります。白い紙を折って仮の本を作り、読む順に番号を振ると確認できます。
扉・奥付・白ページも先に場所を確保します
扉は、本文の始まりなどに書名や作者名を載せるページです。奥付は、著者、発行者、発行日などの情報を載せる部分です。どちらも本文の中に設けるなら、本文ページ数に含まれます。扉を開いた後に物語を始めるか、扉の絵から導入するかも考えられます。
奥付は物語の最後と分ける形も、余白へ収める形もあります。結末の余韻を残したいなら、その場面に文字情報を重ねすぎない配置を検討します。必要な情報を読める大きさで置けるか、制作担当者と確かめましょう。
白ページも、区切りや静けさを作る表現になります。意図した白紙と、未完成で空いているページを区別して記します。描く場面が足りないからと急に説明を加えるより、前後の流れに合う空白かをダミー本で試します。
ページ割表には場面と原稿の対応を書き込みます
ページ割表は、本の各ページに何を置くかを一覧にする表です。最初に本文全体の枠を用意し、扉と奥付、意図した白ページを入れます。そのうえで、お話の始まりから結末までを読む順に置きます。次の表は、記入する内容の例です。
| 表に作る欄 | 記入すること | 確かめること |
|---|---|---|
| 本文のページ番号と左右 | 片ページか見開きか | 実際に向かい合う組か |
| ページの役割 | 扉、物語、奥付、白紙 | 本文から数え落としていないか |
| 絵で見せること | 場所、動き、表情 | 同じ説明が続いていないか |
| 文章とめくり | 置く言葉、次で分かること | 答えが先に見えていないか |
| 原稿の対応 | 原画やデータの名前 | 見開き原画の範囲が分かるか |
文章だけのページや、絵だけのページも省略せず記入します。順序を変えたら、表の番号と原稿側の表示を一緒に更新します。旧版の表を残すときは、提出用と取り違えない名前で保管します。
ツールとテンプレートで並べてからダミー本で確かめます
ページ割りメーカーで全体を並べると、場面の配分を検討できます。紙に書き込みたい場合は、お手軽出版ドットコムの原画の作り方にページ割表のテンプレートがあります。作業しやすい方法を選び、綴じ方向と左右の配置も確かめます。
表ができたら、ラフとダミー本で実際にめくります。画面の一覧では分からなかった間や、結末の見え方を確認するためです。ページ割りが固まってから原画を仕上げると、場面の追加や描き直しを減らしやすくなります。