絵本づくりの用語集|原画・印刷・製本の言葉
見開き、ノド、塗り足し、判型、製本、色校正など、絵本づくりで出会う言葉を五十音順に説明します。初めての制作でも、必要な用語を検索して確かめられます。
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ISBN厚紙絵本安全域RGB糸かがり綴じ裏写り奥付オフセット印刷オンデマンド印刷解像度片ページ角丸カバー原画広演色印刷校正刷り小口コート紙仕上がり線書店流通CMYK上質紙上製本スキャニング背センターミシンダミー本デジタルプルーフ扉トンボ中綴じ並製本塗り足しノド判型表紙PP加工PUR製本分類コード(Cコード)ページ割り本色校マット紙見返し見開きラフ
- ISBN(あいえすびーえぬ)
- 本の版や形態を識別するための国際標準図書番号です。販売する絵本の情報を扱う際に使われます。番号を付けるだけで書店に並ぶわけではないため、取得や表示の手続きと、販売の仕組みを分けて相談します。
- 厚紙絵本(あつがみえほん)
- 本文のページにも厚い紙を使う絵本で、小さな子どもがめくる本などに用いられます。硬い表紙だけを付ける上製本とは構造が異なります。運営会社の料金例は表紙・裏表紙もページ数に含むため、通常の絵本と分けて確認します。
- 安全域(あんぜんいき)
- 文字や切れて困る絵を、仕上がりの端から内側へ離して置くための範囲です。裁断のずれを見込んで余裕を取ります。中央の綴じ目で隠れる部分は別に考え、必要な距離を依頼先の原稿作成ルールで確かめます。
- RGB(あーるじーびー)
- 赤・緑・青の光を組み合わせて色を表す方式です。画面で絵を描いたり見たりするときに使われます。紙で再現できる色とは範囲が異なるため、印刷用に色を変換する必要があるか、元のデータを残して依頼先に確認します。
- 糸かがり綴じ(いとかがりとじ)
- 折った紙を束にし、その束を糸で縫い合わせる綴じ方です。丈夫さや開きやすさに関わります。運営会社ではハードカバー向けで、オンデマンド印刷には対応しない案内です。希望する紙と部数で利用できるか確認します。
- 裏写り(うらうつり)
- 紙の反対側に印刷した絵や文字が、透けて見えることです。紙の厚さや不透明さ、絵の濃さなどで目立ち方が変わります。淡い絵の裏に濃い場面を置く場合は、紙見本や試し刷りで読みやすさを確認します。
- 奥付(おくづけ)
- 書名、作者名、発行日、発行者など、本の発行に関する情報を載せる箇所です。巻末に置くことが多くあります。絵本でも物語や絵を邪魔しない場所を考え、表紙や扉と名前の表記が一致しているか確認します。
- オフセット印刷(おふせっといんさつ)
- 版のインキをいったんゴム製の面へ移し、紙に転写する印刷方式です。版を作る準備が必要で、費用は部数や紙などの条件に左右されます。絵本では発色や製本方法も含め、オンデマンド印刷との違いを見本と見積もりで比べます。
- オンデマンド印刷(おんでまんどいんさつ)
- 印刷用の版を作らず、データから必要な部数を印刷する方式です。少部数の絵本でも選択肢になります。対応する紙、判型、綴じ方には条件があり、オフセット印刷と色の見え方が異なることもあるため、見本で比べます。
- 解像度(かいぞうど)
- 画像の細かさを表す目安です。印刷では、画像を仕上がりの大きさに置いたときに十分な画素数があるかを確認します。同じ画像でも大きく載せるほど粗く見えやすく、解像度の設定値だけを上げても細部は増えません。
- 片ページ(かたぺーじ)
- 本を開いたときの、右か左のどちらかのページです。見開き全体を使う絵と、片ページで完結する絵では、見せ方が変わります。原画やデータを渡す際は、片ページ単位か見開き単位かを依頼先に確認します。
- 角丸(かどまる)
- 本やページの角を丸く切る加工です。厚紙絵本などで使われます。角に置いた絵や文字も切れる場合があるため、丸める範囲を先に確認します。角を丸くするだけで安全性が決まるわけではなく、紙や仕上げも含めて検討します。
- カバー(かばー)
- 本体の表紙を覆う、取り外せる外装です。表紙そのものとは別に作り、折り返した部分に作者紹介などを載せることもあります。カバーを付けない絵本もあるので、読み方や保管のしやすさ、費用を考えて選びます。
- 原画(げんが)
- 本に載せる絵のもとになる、作者が描いた作品です。手描きの場合は、紙の質感や画材の特徴も印刷の見え方に関わります。文字の位置やページ順は別紙で示し、送付前に画像の控えと作品の一覧を残します。
- 広演色印刷(こうえんしょくいんさつ)
- 通常のカラー印刷より広い色の範囲を再現するため、専用インキなどを使う印刷です。運営会社では鮮やかなピンク・紫・青の再現を特長としています。RGBでの入稿を案内し、本番に近い条件で色を確かめる本色校の併用を強く勧めています。
- 校正刷り(こうせいずり)
- 印刷前に、文字や絵の位置、ページ順などを紙で確かめるための出力です。運営会社の校正刷りはプリンター出力で、実際の印刷色とは異なります。内容の確認に使い、色を確かめたい場合は色校正の方法を別に相談します。
- 小口(こぐち)
- 本を閉じたとき、背と反対側にある紙の切り口です。ページをめくる側に当たります。絵を小口まで見せたいときは、裁断する位置より外側まで描き足し、切れて困る文字や絵には内側の余裕を取ります。
- コート紙(こーとし)
- 表面に塗料を塗って滑らかにした紙で、一般に光沢のあるものを指します。絵や写真の色を鮮やかに見せやすい一方、照明が映り込むこともあります。絵本では発色だけでなく、読み聞かせの角度や紙の厚さも確かめます。
- 仕上がり線(しあがりせん)
- 印刷した紙を切り、完成する本の大きさに整える位置を示す線です。外側に描いた塗り足しは、基本的に切り落とされます。原画では完成時に残る範囲の目安にし、線そのものが絵に写り込まない示し方を確認します。
- 書店流通(しょてんりゅうつう)
- 出版した本を書店で注文・販売できるように届ける仕組みです。注文への対応と、店頭に並べるための配本では条件が異なります。絵本を販売したい場合は、扱う書店の範囲、在庫や返品、売上の精算方法を確認します。
- CMYK(しーえむわいけー)
- シアン(青緑)・マゼンタ(赤紫)・イエロー(黄)・黒のインキを組み合わせる、カラー印刷の基本となる方式です。画面の鮮やかな色をそのまま出せるとは限りません。変換方法でも見え方が変わるため、入稿時の指定に合わせて調整します。
- 上質紙(じょうしつし)
- コート紙のような表面の塗料を使わない印刷用紙です。紙らしい手触りを生かせますが、絵の色や濃い面の見え方は紙質や印刷条件で変わります。絵本では細い線や淡い色、裏写りの程度を見本で確認します。
- 上製本(じょうせいほん)
- 綴じた本文に、芯材を入れた硬い表紙を取り付ける製本方法です。ハードカバーとも呼びます。絵本の外観や持ち心地に関わるため、重さ、開き方、見返しの仕様を見本で確かめ、費用も合わせて検討します。
- スキャニング(すきゃにんぐ)
- 紙の原画などを機器で読み取り、画像データにする作業です。原画の寸法、画材の凹凸、表面の光沢によって対応方法や仕上がりが変わります。読み取り後の色の調整や汚れの修正が料金に含まれるかも確認します。
- 背(せ)
- 本のページを綴じた側にある、表紙の細長い部分です。棚に立てたときに見える場所になります。幅はページ数だけでなく紙の厚さや製本方法でも変わり、薄い絵本では書名を入れにくい場合があります。
- センターミシン(せんたーみしん)
- 折り重ねた紙の中央を、ミシンで糸を使って縫う綴じ方です。薄い本でも糸で綴じられ、開いたときに縫い目が見えます。対応する紙の厚さやページ数は限られるため、絵本の仕様を示して依頼先に確認します。
- ダミー本(だみーぼん)
- 紙を折って綴じ、絵や文章の配置とめくる順序を試す仮の本です。完成した原画がなくても、ラフやコピーで作れます。読む人に見てもらい、めくる前後の驚き、場面のつながり、文字の読みやすさを確かめます。
- デジタルプルーフ(でじたるぷるーふ)
- 印刷データを専用の出力機で出し、印刷時の色を想定して確認する見本です。本色校とは用紙や出力方法が異なり、通常の校正刷りとも確認できる範囲が違います。どの部分の色を見るサービスか、依頼先に確認します。
- 扉(とびら)
- 書名や作者名などを載せ、本の始まりを示すページです。絵本では小さな絵を添え、物語への入口として使うこともあります。物語が始まる前でも本文のページ数に含まれるため、ページ割りの段階で場所を確保します。
- トンボ(とんぼ)
- 印刷物の裁断位置や、色を重ねる位置を合わせるために付ける目印です。仕上がりの絵の外側に置きます。入稿形式によって付け方や要否が違うので、依頼先の指定を確認し、絵の中に直接描き込まないようにします。
- 中綴じ(なかとじ)
- 折った紙を重ね、中央の折り目を針金などで留める綴じ方です。比較的薄い冊子に使われます。絵本に採用する場合は、対応する紙やページ数、留め具の状態を見本で確認し、読む人と使う場面に合うか検討します。
- 並製本(なみせいほん)
- 比較的しなやかな紙などで表紙を作る製本方法で、ソフトカバーとも呼びます。別にカバーを巻くこともできます。綴じ方によって開きやすさが違うため、見開きの絵をどこまで見せられるか、制作見本で確かめます。
- 塗り足し(ぬりたし)
- 仕上がりの端より外側まで、背景や絵を余分に描く部分です。紙を切る位置がわずかにずれても、端に白い隙間が出にくくなります。必要な幅は依頼先の指定を確認し、文字や重要な絵は塗り足しに置かないようにします。
- ノド(のど)
- 本のページのうち、中央の綴じ目に近い部分です。製本方法や紙の厚さによっては、絵や文字が奥に入り込んで見えにくくなります。見開きの絵では、人物の顔や読ませたい文字をノドから離して配置します。
- 判型(はんけい)
- 完成した本の縦と横の大きさを表す言葉です。ページ数や本の厚さとは別に指定します。絵本では、持って読むか、離れた場所から読み聞かせを聞くかを考え、絵の見やすさとめくりやすさを実物大の紙で比べます。
- 表紙(ひょうし)
- 本文を包んで保護する、本体の外側の部分です。表側には書名や絵などを載せます。取り外せるカバーとは別の部材です。表と裏、背を含めた寸法は製本方法や本文の厚さで変わるため、先に仕様を決めて作ります。
- PP加工(ぴーぴーかこう)
- 印刷した紙の表面に、ポリプロピレンの薄いフィルムを貼る加工です。光沢のある仕上げや、光沢を抑えた仕上げがあります。汚れやこすれへの強さ、色の見え方に関わるため、表紙や厚紙絵本に使う際は見本で選びます。
- PUR製本(ぴーゆーあーるせいほん)
- PURという接着剤で本文の背を固める製本方法です。しなやかさと接着の強さを生かし、開きやすさを求める本で選ばれます。運営会社ではソフトカバー向けの案内があり、絵本の紙やページ数に合うか見本で確認します。
- 分類コード(Cコード)(ぶんるいこーどしーこーど)
- 日本の図書の販売対象、発行形態、内容を表すコードです。本を識別するISBNとは役割が異なります。絵本でも子ども向けか大人向けか、どんな内容かを踏まえて担当者と相談し、表紙などへの表示を確認します。
- ページ割り(ぺーじわり)
- 絵や文章、扉、奥付などを、どのページに置くか決める作業です。絵本では、めくる前に何を見せ、次に何を登場させるかも考えます。本文のページ数をすべて物語に使えるとは限らないため、先に全体の表を作ります。
- 本色校(ほんいろこう)
- 本番と同じ用紙やインキ、印刷方式などの条件で色を確かめるための試し刷りです。原画の淡い色や暗い部分を確認する助けになります。費用と対象ページ、どこまで本番と条件を合わせるかを、依頼前に確認します。
- マット紙(まっとし)
- 印刷用紙では、表面に塗料を塗り、光沢を抑えた紙を指すことが多い呼び名です。反射を抑えて絵や文字を見せたい場合の候補になります。紙によって白さ、手触り、色の見え方が異なるので、名前だけで選ばず見本を比べます。
- 見返し(みかえし)
- 表紙の内側と本文をつなぐ部分に使う紙です。色や絵を入れて、物語の雰囲気を伝えることもできます。製本方法で構造や印刷できる範囲が異なり、本文とは別に扱う場合があるため、ページ数の数え方も確認します。
- 見開き(みひらき)
- 本を開いたときに向かい合う、左右のページを合わせた範囲です。絵本では場面を広く見せたり、絵と文章を分けて置いたりできます。中央の綴じ目で絵が隠れることがあるため、顔や大切な文字の位置に注意します。
- ラフ(らふ)
- 絵や文字の配置を考えるための、大まかな下描きです。絵本では見開きごとの絵を並べ、人物の向き、場面のつながり、文字を置く余白を確認します。細部を描き込む前に、お話全体の流れを直せるように作ります。